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はじめに

Lazurite 920Jは、ラピステクノロジー株式会社 のSDカードサイズ大(32mm x 24mm)に小型化した920MHz無線に対応した超小型特定小電力無線対応のマイコンボードです。(製造終了)

経緯

コンパクトなボードで、Xbeeなどの無線モジュールを使うことなく、システムを構成できるため、過去の案件にはよく採用していました。 当時、Lazurite 920Jにプログラムを書き込むためには、メーカ製の書き込みアダプタが必要でしたが、ターゲットのプログラム修正毎にソケットの抜き差しが頻繁で効率が悪く、何とかしたいと思ったのが、このアダプタの開発のきっかけとなりました。

FTDIチップの追加


開発例(ターゲット):多点圧力+動体加速度センシングシステム

そこで、USB・UART変換であるFTDIチップをターゲットに組み込むことにして、同時にターゲットとの無線通信を行うために、対となる装置の開発も同時に行いました。このことにより、マイコンボードをターゲットに装着したまま、開発ができるようになりました。

開発したLazurite_USB_ADP

開発した汎用的に使えるアダプタ( 45.7 mm x 25.4 mm )
Lazurite 920J をソケットに実装

使い方は、本機をUSBケーブルをPCに接続しCOMポートとして扱い、プログラムの開発もさることながら、ターミナルソフトや表示ソフトが使えますのでターゲットから送られてくるデータを表示することができます。右側のFFCコネクタには、I2Cインターフェースが出ており、表示デバイス、センサーデバイスなどを拡張することができます。Lazurite 920Jのもつ低消費電力、スリープ機能などを活用すると、環境センシングなどIoTシステムに応用することが考えられます。

※覚書です(2024/12/18)
実装しているFTDIチップは、FT232RLですが、 ラピス から提供されているLazurite IDEから書込みを行うには、 FT232RLの設定をいくつか変更する必要があります。 (初回のみ)
チップの設定は、FT_Prog を使用して、以下を書き換えます。参考URL
・USB String Descriptors:
   Manufacturer:LAPIS 
   Product Description: LAZURITE mini series
・Hardware Specific
  IO Controls: C0 [I/O MODE]  C1 [I/O MODE]

USB String Descriptors:
Hardware Specific
  IO Controls: C0 [I/O MODE] C1 [I/O MODE]
設定を書き込んで完了